考えすぎて動けないのは「思考渋滞」が原因です
やることが多すぎて、逆に何も進まない夜
夜、机に向かいます。 資料も作りたいし、返信もたまっている。部屋も片づけたいし、勉強だってしたい。
で、どれからやるか考えているうちに10分が経過。 気づけばスマホを開いていて、進んだのはSNSのタイムラインだけ。 「自分、意志が弱すぎるのでは」と落ち込んで、その日は終了。
この流れ、ありますよね。私もしょっちゅうやります。

この記事は、そんな夜のための処方箋です。 先に結論を言うと、悪いのはあなたの意志ではありません。
悪いのは意志ではなく「渋滞」です
考えすぎて動けないとき、たいてい私たちは自分の性格を責めます。 ただ、責める場所がずれているんです。
動けないのは、頭の中でやることが渋滞しているから。
車が多すぎる交差点を想像してみてください。 どの車も悪くないのに、全体としては1台も進めない。 あれは運転手の腕の問題ではなく、単純に台数の問題ですよね。

頭の中もまったく同じです。 やることが多すぎる状態で動けないのは、脳として自然な反応なんです。 このサイトでは、この状態を「思考渋滞」と呼んでいます。
頭の中で起きていること3つ
1. 全部が「今やること」に見えている
優先順位が消えると、すべてのタスクが同じ大きさで迫ってきます。 どれも大事に見える状態で、脳は1つを選べません。 選べないから、動けない。仕組みとしてはこれだけです。
2. 記憶だけで管理しようとしている
頭の中って、思っているより狭い場所なんです。 やることを全部並べたまま覚えておこうとすると、それだけで消耗します。 考えているつもりが、実は「忘れないように抱えておく」ことに力を使っている。もったいない話です。
3. 「選ぶ」と「やる」を同時にやろうとしている
動けないときの私たちは、選びながら動こうとしています。 これ、二重の仕事です。 交差点のど真ん中で行き先を考え始める車を思い浮かべてください。渋滞の先頭は、だいたいこの車です。
3分でできる「渋滞解消ワーク」
道具は紙とペンだけ。スマホのメモでもいいですが、紙のほうがよく効きます。
- タイマーを3分にセットする
- 頭の中の「やること」「気になっていること」を、順番も字の丁寧さも気にせず全部書き出す
- 書き終えたら「今日やるのは1つだけ」と決めて、丸をつける
- 丸をつけなかったものは、今日はやらないと決める(紙は捨てない)
コツが2つあります。
丸をつけるのは「一番大事なもの」でなくていいです。 「一番小さく始められるもの」で十分。 渋滞から1台だけ、先に出してあげるイメージです。
そして、丸をつけなかったものは消さないでください。 紙に残っている限り、頭で覚えておく必要がなくなります。 これだけで頭がすっと軽くなるので、だまされたと思って一度試してみてほしいです。

1つに絞れないときは
「どれも捨てられない」となったら、候補を2つまで減らして、あとはコイン投げで決めて構いません。 乱暴に聞こえますが、どちらを選んでも渋滞は1台分減ります。 ここでの目的は正解を選ぶことではなく、「選ぶ」という仕事を終わらせることだからです。
書き出したら逆に不安になったときは
量に圧倒されるかもしれません。 それでも昨日までと違って、いまは全部が紙の上にあります。 忘れる心配だけは、もう消えているんです。 残りは明日、同じ紙にまた1つ丸をつければ大丈夫。紙を毎日新しくする必要はありません。
意志は、強くしなくていい
考えすぎて動けないのは、性格や能力の問題ではなく、頭の中の渋滞でした。 渋滞は根性では動きません。整理すると動きます。
今日の1手は、3分の書き出しと、たった1つの丸だけ。 うまくいかない日があっても、紙が1枚残れば前進です。
「決められない」「返信できない」といった別パターンの動けなさも、同じ考え方でほどけます。 思考を整理するの記事で、少しずつ扱っていきます。